皆さんこんにちは、らく~だです。

過去に「アウトドアなハイエースの世界」というタイトルでハイエースがどのような車なのか、また魅力を紹介しました。

今回はその中で紹介したハイエースのバングレード、「DX」「GLパッケージ」「S-GL」について、それぞれ具体的に何がどう違うのか、できるだけシンプルに解説していきたいと思います。

ワゴンについては、自家用であればファミリーユースで8人以上(ミニバンでカバーができない人数)の乗車が想定されるようなケースに限られるとは思うのですが、また別の機会にでも記事にしてみますね。

なお、各グレードの特長を記載する際に、オプション選択で追加・削除できる内容については特徴として記載しないようにしています。あくまで、あとで変更ができない、もしくはDIY等で変更はできるけど手間や多額の費用がかかるような場所を記載しています。

また各グレードに対するボディサイズ設定の網羅すると、シンプルにグレード差の説明ができないと思いますので、こちらも要点のみを記載しています。

それではいってみましょ~

それぞれのグレードの概要

それぞれのグレードの特徴を詳細に説明する前に「DX」「GLパッケージ」「S-GL」の内容を簡単に説明しておきます。

「DX」は仕事で荷物を運ぶ基本機能に絞ったベースグレードともいえるものです。不要なものを取り払ってコストカットをしているイメージ。

「GLパッケージ」は「DX」をベースにインテリア・エクステリア(見た目)を豪華にしたもの。

「S-GL」はオートエアコンを搭載したりクッション性の高いシートを採用するなど乗用車を意識した最上級グレードとなります。

それではそれぞれの詳細を見ていきましょう。

DX

DXはベースグレードとでも言ったらいいでしょうか、グレードとしては一番低い位置づけで、荷物を積む仕事をするための最低限の機能・装備をしたものです。

200系ハイエースDXの外観と内装

エクステリア・インテリア共に、上級グレードのS-GLとは下記の様な差があります。

ボディサイズ

まず、グレードを選択する上で決定的なポイントとなるのが選択可能なボディサイズです。DX・S-GLそれぞれで設定の無いボディサイズがあり、DXは下記になります。

  • ワイドボディ・ミドルルーフの設定が無い(S-GLにはある)
    200系ハイエースの標準ボディ・標準ルーフとワイドボディ・ミドルルーフの違い S-GLとDL、GL Package

    バンではミドルルーフはS-GLのみの設定

  • 標準ボディ・ハイルーフの設定がある(S-GLにはない)
  • ワイド・ハイルーフ・スーパーロングの設定がある(S-GLにはない)200系ハイエース 標準ボディ・ハイルーフとワイドボディ・ハイルーフ・スーパーロング DX・グランドキャビン・コミューター
    ※ワイドボディかつディーゼル4WDの組み合わせが可能(4型後期(5型)以降限定)

ワイド・ミドルルーフの設定が無いのは、同ボディサイズが商用車としての需要が少ないためと筆者は推測しています。ワイド・ミドルルーフは標準ボディに比べ室内幅・高が20㎝弱、広くなり荷物もたくさんますが、もちろん車幅・車高も高くなるため商用車として下記デメリットが発生するためです。

  • 車両区分が中型車となるため維持費用が上がってしまう
    • 高速代の車両区分も中型車となり、普通に比較して少し高くなる
    • ETCの休日割引が適用されない
    • 重量税・自動車税が高くなる
  • ボディサイズが大きくなることにより狭小道路等、荷運びのための移動ができない場所が増える

商用車としては、車幅20㎝分の積載量が増える事によるメリットに対してデメリットの方が大きいということだと思います。車中泊用途やキャンピングカーベース用途にはこの縦横20㎝のサイズ差が非常に大きなメリットになります。

逆にワイド・ハイルーフ・スーパーロングとなると、ワイド・ミドルルーフと同じ中型車の区分にはなりますが標準ボディに比べ室内幅20㎝、室内長50cm、室内高30㎝と広大な空間が生まれるので用途によりメリットが大きくなるという事ではないでしょうか。標準ボディ・ハイルーフは福祉施設の送迎用など、車いすの乗降・積み下ろし等が頻繁かつ狭い道も通らなければ送迎できないケース等、一定の需要があるためにラインアップされているものと思われます。

インテリア

DXのインテリアの特徴をまとめると下記になります。

  • ピラー・リアサイドドア・荷室サイド・バックドアにトリムが無い。天井のトリムも簡易的。
  • 各シートが簡易的、助手席はリクライニングしない
  • フロアのシートが起毛素材では無くビニール製
  • インパネ等の装飾、メーターデザインが簡易的
  • シートアレンジのパターンが多い

こちらも主に乗用車や後述のS-GLとの比較になっています。

インテリアとしては一番大きなポイントはトリム(内張り)が無く、ボディサイドのホールも簡易的な合板で覆っただけのものになり、サイドステップ(後席に乗る際に足を乗せる場所)も鉄板剥き出しになっています。ここが、普通乗用車とも絶対的に異なるポイントになると思います。また、シートも如何にも商用車、といったような肉厚の薄いクッション性・デザイン性に乏しいシートになっています。
200系ハイエース DXのインテリア 内装200系ハイエース DXのインテリア 内装 セカンドシート

バックドアについても、トリムは簡易的なもので結構広範囲な面積で鋼板部分が剥き出しの状態です。ただしこちらは上級グレードのS-GLも同じ。

200系ハイエース DXのインテリア 内装 リアゲート

フロアも汚れた荷物を積む事を想定し、普通乗用車のようなカーペット状の起毛素材ではなく、光沢のあるビニールのシートが敷かれているカタチ。

インテリアなので主に見た目に影響する部分ですが、トリムやフロアシートに関しては、ボディを伝わってきた外気温を遮断する断熱の役割も担っているため、DXは夏厚く、冬は寒いと言えると思います。ただし、エアコンを動作させていないときの話なので車中泊等で利用しない限りはネックにはならないと思います。

ひとことで言えば「見た目が良くなくて、シートの座り心地が悪い」といったところでしょうか。車中泊を想定している場合はトリムの断熱も重要なポイントです。

最後のシートアレンジについては、S-GLでは選択できない前列3席、後列6席(最大9人乗り)が選択できます。(シートが簡易的なものなので座り心地・安全性はアレですが、、、)荷物を載せてかつ9人乗れるのはすごい。

200系ハイエース シート配列
前席3列シートを選択した場合は中心シートの背の部分にマルチユースシートバックコンソールが付いてきます。

200系ハイエース マルチユースシートバックコンソール

マルチユースシートバックコンソール

これはドリンクホルダーの他、ペーパーへの記入作業や軽食等にも利用できるテーブル機能付きの収納がありこれは非常に便利。筆者はS-GLを選択しましたが、この装備はうらやましいです。S-GLのセンターコンソールって無駄が多いんですよね。書類入れも自家用用途では使わないし、、、。

エクステリア

エクステリアについては、手間とお金さえかければなんとかなる部分が多いですが代表的に大きく違うところを記載しますね。

  • バンパーが無塗装
  • メッキパーツが無い(グリル・ドアノブ・リアガーニッシュ等)
  • 色の選択肢が少ない(パール等のオプション色が選べない)
  • テールランプのレンズが古臭い
200系ハイエース DXの外観

DXの外観

他、プライバシーガラスがオプション設定だったり、サイドミラーがドアミラーではなくフェンダーミラーだったりするのですがオプションで対応可能ですのでここでは割愛しています。

テールランプについてはGLパッケージやS-GLが最近の乗用車では一般的なクリアタイプを採用しているのに対して、従来車のようなオシャレ感の無いものになっています。

特に説明の必要が無いのですが、バンとしての用途に必要の無い装飾がされていない、という事になります。これらはGLパッケージ・S-GL用の純正部品を取り寄せて後で変更することは可能ですが、かなりの費用(すべて変更すると数十万円単位)がかかります。

その他機能

機能面での特徴は主に下記様な内容になると思います。
意外と機能上の差は少ないですね。

  • オートエアコンの設定が無い
  • 電動スライドドア設定不可
  • スライドドア・バックドアイージークローザー設定不可

筆者的には、オートエアコンの設定が無いのが一番大きなポイントでしょうか。電動スライドドア・イージークローザーについては正直、「無くても実用性にはそこまで支障が無い」とも言えますが、オートエアコンは実際に利用してみると快適性が全然違います。

200径ハイエース DX インテリア 運転席・エアコンパネル・インパネ廻り

DXのエアコンはツマミでなんとなく温度を調整する昔ながらのもの

ちなみに、標準装備品としてリアクーラー・リアヒーターが無い(オプションで付けると50000円以上かかる)等がオプションでは対応できるけどお金がかかるポイントになります。

DXまとめ

全体的に、「***が無い」というようなネガティブな視点での記載になってしまいましたが、言い換えると良い意味で「シンプル」とも言えるので、見た目、一部の機能を気にしない人は価格的にも比較的安いDXや後述のGLパッケージが良い選択になるのではないでしょうか。

筆者的「DXで良いか」の選択基準は下記になります。

  • 希望のボディ・駆動方式が下記であること
    • 標準ボディ/ナロールーフまたはハイルーフ
    • ワイドボディ/ハイルーフ
      ※ワイドボディ/ミドルルーフが必要な場合は必然的にS-GLとなる
    • ハイルーフかつ4WD
  • 乗用車の様なエクステリアやインテリアを求めるか
    • 逆にDXの仕事道具としてのエクステリアやインテリアをかっこいいと思うか
  • オートエアコンが必要か
    ※必要であれば必然的にS-GLとなる

外見で言うと、エクステリア・インテリアについては、エクステリアはDXの方が武骨でカッコイイけどインテリアは商用車過ぎるのでS-GLが良い、という方が多いのではないでしょうか。

キッパリ言うと、DXのインテリアをS-GLに近づけるには相当の金額がかかり、実現しようとするとS-GLの購入金額をはるかに超えてしまいます。

部分的であれば、DXにS-GLの部品を組み合わせるという選択肢もありですが、大幅にS-GLに寄せたい場合はS-GLを購入して希望の部分のみDXにダウングレードする方が現実的です。交換後に残ったパーツ売却の観点でも、S-GLの部品は高額でメルカリやオークションで処分できますがDXのパーツは安くなります。あと、オートエアコン等、DXに付けたくても付けられないパーツも出てきますので、、、。

GLパッケージ

GLパッケージは、DXをベースにエクステリア・インテリアを豪華にしたグレードです。DXに下記の装備が追加される形になります。

  • メッキパーツ(グリル・リアガーニッシュ)
  • カラードバンパー
  • ドアミラー(3/6人乗)
  • リアホイールハウスカバー
  • リアプライバシーガラス
200系ハイエース GL Packageエクステリア外観

GLパッケージの外観

GLパッケージまとめ

GLパッケージの選択基準は非常にシンプルです。
「GLパッケージで追加される見た目用の装備がどれだけ欲しいか」となります。

DXとGLパッケージの価格差は約10万円。
この費用で収まるのは一覧の部品の中でせいぜい2~3品を選択交換するぐらいまででそれを超えるとGLパッケージにした方が早い、となります。

そもそも、見た目を大きく気にするなら、S-GLを買っておいた方が良いとも言えるので、S-GLには予算枠に絶対収まらず、でも少しは見た目も気にしたいパターンでしょうか。

S-GL(スーパーGL)

DXグレードの記載内容は結果的にS-GLとの比較になっていますのでS-GLの特長はDXの記載内容の裏返しとなります。価格についてはDXとの価格差が50万円差(S-GLの方が高い)となります。

ボディサイズ

DXの文章で述べましたが、ワイドボディ・ミドルルーフについてはキャンピングカーベース等、自家用での需要を想定したものと捉えてもよさそうです。標準ボディのS-GLについては(土方のクラウン)と呼ばれるぐらい、職人さん等の商用車としても人気・需要があります。

  • 標準ボディ・ハイルーフの設定がない(DXにはある)
  • ワイド・ハイルーフ・スーパーロングの設定がない(DXにはある)
    • ワイドボディかつディーゼル4WDの組み合わせが不可200系ハイエース 標準ボディ・ハイルーフとワイドボディ・ハイルーフ・スーパーロング DX・グランドキャビン・コミューター
  • ワイドボディ・ミドルルーフの設定がある200系ハイエースの標準ボディ・標準ルーフとワイドボディ・ミドルルーフの違い S-GLとDL、GL Package

こう見てみると、ワイドボディ・ミドルルーフの需要は限定的とみられるのでバンのみでの全体的な販売数からいうと、ディスコンになってもおかしくないような気もしますが、実際にはワゴンにワイド・ミドルルーフの設定があり、送迎用としての需要があるのですぐに無くなりはしないでしょう。、

インテリア

インテリアは一言でいうと、「商用車だけど乗用車レベルになっている」というところ。

  • ピラー・リアサイドドア・荷室サイド・バックドアがトリム覆われており、商用車ながら見た目が乗用車寄りになっている。
  • シートも商用車にしては肉厚で豪華なものが付いている
  • フロアシートも乗用車にちかい起毛素材で洗練されたイメージ
  • インパネ・メーター廻りも乗用車と遜色なし
  • シートアレンジは5人(前2後3)のみ
200径ハイエース S-GL インテリア 運転席・エアコンパネル・インパネ廻り

インパネまわり

200径ハイエース S-GL インテリア 前席・後席シート

シート・シート構成等

エクステリア

こちらもインテリア同様に乗用車と遜色ないのがS-GLの特長になります。

  • カラードバンパーかつフォグランプ付きの外観
  • メッキパーツが多数(グリル・ドアノブ・リアガーニッシュ等)
  • パール等のオプション色を選択できる
  • テールランプがクリアレンズ

200系ハイエース S-GL エクステリア外観

その他機能

こちらも完全にDXの裏返しです。

  • オートエアコン標準装備
  • 電動スライドドア選択可(メーカーオプション)
  • スライドドア・バックドアイージークローザー標準装備

S-GL まとめ

バンとしてのS-GLの特長は乗用車寄りの見た目と装備、というところに尽きると思います。

あとは、ワイド・ミドルルーフのボディサイズがキャンピングカーや車中泊用途に重宝するということ。幅1.9m弱の車体は一般の駐車場にギリギリ無理無く止められる限界のサイズ。高さ2.1mは市街地の店舗の立体駐車場がだいたい2.1m~で設計されているのを考慮してのものです。

積み荷の多さや室内の広さを追及するならスーパーロングになりますが、市街地の駐車場に停められないので、普段使いの車としては非常に不便と言わざるを得ません。セカンドカーとして特定用途で使うなら、キャンピングカー等、スーパーロングの方が都合が良いケースもたくさんありそうです。

全体まとめ

記事の内容は如何だったでしょうか。
グレードの絞りやすくするために設問を作ってみましたので参考にしてみてください。

設問内容DXGLPS-GL
Q1.ボディサイズはどれ? ※保管場所が収まるかも注意
標準ボディ・標準ルーフ(幅1.7m 高:2.1m 長:4.7m)
(ワイドボディやハイルーフが必要なければ維持費が一番安くて済む)
ワイド・ミドルルーフ(幅:1.9m 高:2.1m 長:4.85m)
(できるだけ広い車内が欲しいが市街地スーパー等立駐利用したい場合等)
標準・ハイルーフ(幅:1.7m 高:2.3m 長:4.7m)
(屋根は高い方が良いが取り回しや道幅の関係でワイドやスーパーロングが難しい場合等)
ワイド・ハイルーフ・スーパーロング(幅:1.9m 高:2.3m 長:5.4m)
(駐車場所が制限されてもできるだけ広い車内を確保したい)
Q2.見た目にこだわりはあるか?
エクステリアもインテリアもこだわりが無いか、DXのエクステリアがあえてよい(一番安上がりなのはこれ)
エクステリアはできるだけカッコイイ方が良いがインテリアはこだわりが無い(10万円アップでエクステリアが豪華に)
エクステリアもインテリアもできるだけ上質な(乗用車に近い)方が良い
(S-GLにすると50万円アップする)
Q3.オートエアコンが必要か?
必要ない
必要あり
Q1~Q3の結果選択したグレードを購入する資金はあるか?
ある、もしくは何とかなる
どうしても用意できない

Q1~Q3で自分が思う答えを出して、それぞれの設問に対するグレードを導き出してみてください。3問全て答えが同じグレードとなれば、購入するグレードは決まった様なもの。それぞれで答えが違った場合は本当はどこが大事(重要視すべき)なのかもう一度考えてみてどれかのグレードに絞ってみてください。

あとはQ4で予算と見合うか確認するのみです。予算内であれば希望のグレードを、予算がどうしても出ない場合はS-GL希望ならGLパッケージを検討、それでも足りなければDXというような感じになります。

見積はメーカーページで行ってみてください。

欲しいグレードを買う資金が足りないという方はこちらの記事も見てみてください。筆者がハイエースを購入する際に検討・実施した資金の捻出方法を詳しく記載しています。

車(ハイエース)を安く手に入れるには ~値引き交渉と下取り・マイカーローンの活用~

それでは皆様も良いハイエースライフを。