皆さんこんにちは。らく~だです。

先日、ハイエースのモデルチェンジの呼び方について記事を書きましたが、本日はその記事の続きとしてモデルチェンジごとの変更点、中古車として購入する際の注意事項に焦点を当ててより詳細に紹介させて頂きます。

新車しか購入しないよ、という方は4型もしくは4型後期(5型)と選択肢が限られるので迷うことは多く無いと思うのですが、中古車の場合はたくさんの種類から選択することになります。

モデルチェンジごとに何が良くなったのか、故障傾向等どのような問題があるのかも筆者の把握している限りの情報を掲載いたしますので興味のある方はもちろん、これからハイエースを購入される方の参考になれば幸いです。

エクステリア・インテリアについては、モデルチェンジごとの変更点としては記載いたしますが、言わずとも購入する前には確認するポイントだとは思いますので特にピックアップして注意事項としては記載しません。走行距離・経年についても、重ねれば重ねるほど車体部品が劣化するのは年式に関係ありませんので割愛します。

追加設定されたオプションはモデル選択の参考事項になりますので使い心地等を記載します。

それではいってみましょ~

1型 2004年8月~

200系ハイエースにフルモデルチェンジした初期の車体です。エンジンは現行の2800ccの1GD-FTVや3000CCの1KD-FTVとは違い、2500ccの2KD-FTVを搭載。当時トランポとして100系を所有していた友人が何人か乗り換えを行いましたが、100系と比較して安っぽいとか、うるさいとか、ネガティブな声が多かった※のを覚えています。

※モデルチェンジごとに改善されたこと、100系がディスコンして乗っている
方が少なくなったこともあり最近はこういう声は聞きません、、、

中古車購入時に注意すべきポイント

  • エンジンがうるさい(ノッキング音等も含め)

    このモデルでディーゼルエンジンを選択する際は、まずエンジン音を聞いて許容可能か確認した方が良いでしょう。ガラガラとトラックと同じ様な賑やかな音がしますので、乗用車しか乗ったことが無い方は驚かれると思います。

  • フューエルポンプやインジェクター関連のトラブルが多い

    初期型だった事もありヒューエルポンプやインジェクターのトラブルが多かった様です。おそらく不具合が出ている個体は対策品に交換されているものが多いとは思いますが、故障するかもしれない、といったある程度の覚悟は必要だと思います。

1型 一部改良 2005年11月~

初期モデルの一時改良版。ヘッドライドの上下光軸を手動で調整できる「マニュアルレベリング機構」の搭載とリアにハイマウントストップランプが追加されています。中古車購入時に注意すべきポイントは改良前と同様です。

筆者が昔乗っていた3型のハイエースにマニュアルレベリング機構が付いていましたが、一度も利用したことはありません。大量に重たい荷物を積むような用途でなければ必要なさそうですね。

ハイマウントストップランプについても、個人的には「付いていた方が良いかな?」程度です。

2型 マイナーチェンジ 2007年8月~

初のマイナーチェンジ。構成が大幅に変更されたビッグマイナーチェンジと言えます。グリルデザインが変更され、エンジンが3000ccの1KD-FTVに。更にS-GLグレードにワイド・ミドルルーフボディ、DXグレードにGLパッケージが追加。

このモデル、知っている人であれば購入をおススメする人はいません。エンジンの環境性能を上げるためにDPF触媒というものを初採用したのですが、この触媒が詰まるトラブルが非常に多かったのです。更にこのトラブル、発生すると制限運転でスピードが出なくなりディーラーでリセットを行うまで続くという恐怖の症状です。遠出した先で発生すると悲惨です、、、

中古車購入時に注意すべきポイント

  • DPFのトラブルが多い

    DPFについてはメーカーからリコールも出ておりきちんとディーラーに点検を出されているような個体は対策済みかと思われます。

    https://toyota.jp/recall/kaisyu/150415.html

    ただし、運よく不具合が出ず走り続けていた個体等に当たると対策されておらずいつ不具合が出るかわからない状態という事になります。

    ちなみに初年度登録から9年以内であればディーラーに持ち込めば無償で対策して貰えるみたいですね。

3型 マイナーチェンジ 2010年7月~

2回目のマイナーチェンジで筆者も現在所有しているモデルです。

エクステリアはフロントグリルやフロントバンパー、ヘッドライトのデザインが変更され、ライトはバン・スーパーGL・ワゴンGL等、オプションでHIDが選択可能になり、S-GLを含む一部グレードにユーザー待望のオートエアコンも装備されました。後述の4型で再度エクステリアが大幅変更されますが、フェイスデザインはこの3型が一番バランスが良いと思います。

エンジンは2型と同じ1KD-FTVですがパワーアップしており、2型で問題を抱えていたDPF触媒周りのトラブルも改善されています。筆者は新車で購入して7年間で6万キロ走行していますが今のノントラブルです。

エンジンのスペック

モデルチェンジ前モデルチェンジ後
136PS(100kW)/3,400rpm 30.6kgm(300Nm)/1,200-2,400rpm144PS(106kW)/3,400rpm 30.6kgm(300Nm)/1,200-3,200rpm

不具合の少なさ、エンジンスペック、オートエアコン・HID等の実用的装備を踏まえ、中古車購入するなら3型以降にしておいた方が無難かと思われます。3型以降であれば注意すべき大きなポイントは無く、望む装備がされているか?で考えれば、どれを選択しても良いと言えると思います。

3型後期 一部改良 2012年4月~

一部グレードへの採用に留まっていたイモビライザーが、全グレードの標準装備となりました。車速感応式自動ドアロックの追加、バックモニター付き自動防眩ミラーのオプション設定等が主な変更点になるかと思います。

また、同年12月には専用ドアトリム、カーボン調ハンドルやシフトノブが装備された、現行ハイエースの特別仕様車「ダークプライム」の前進となる「プライムセレクション」が発売されました。

4型 マイナーチェンジ 2013年11月~

3回目のマイナーチェンジでエクステリア・インテリア共に大幅刷新。変更箇所が多いのでいくつかのセクションに分けて記載します。

エクステリア関係の変更

●フロントバンパー・グリルのデザイン変更
デザインが大きく変わり、トレンドの「スピンドルグリル」デザインを採用。

●リアテールランプのデザイン変更
リアテールランプのレンズが変更され、よりクリア感・きらめき感のあるデザインに。

●ヘッドランプのデザイン変更・LEDヘッドランプをオプション設定
バンパーやグリルに併せヘッドライトのデザインも変更され、さらにプロジェクション式のLEDヘッドライトがオプションで選択できるように。

特にLEDヘッドライトは明るくてHIDやハロゲンには戻れないとの噂。ただし、LEDにするとヘッドライトレンズの温度が下がるため豪雪地帯では雪が解けずに光を遮ってしまう欠点も。

インテリア・機能関係の変更

●メーターのデザインを変更、マルチインフォーメーションディスプレイ採用
メーターデザインが一新され、より乗用車に近い意匠に改善。マルチインフォーメーションディスプレイが全社に採用されて燃費や外気温が表示可能に。

これはアウトドア用途で乗る人にとっては強力な改良ですね。特に外気温計はアフターパーツで装着してもセンサー場所等により温度誤差が激しくて参考になりませんでした。

●スマートキーをオプション設定
オプションでスマートエントリー&スタートシステムを設定。これもハイエースファンから切望されていたオプションで喜ばれた方が多いのではないでしょうか。

ドアハンドルのボタンで開錠ができること、鍵を差したり回したりすることは一回一回でみると些細なことですが、頻繁に行う作業のため、操作なしに始動ができる恩恵は絶大です。

ちなみにスマートキーの受信機のアンテナはセンターコンソールの下に隠されています。

●両側パワースライドドアをオプション設定
S-GLグレードにパワースライドドアがオプション注文可能に。ワゴンGLでは3型からオプション設定されていましたがS-GLでは選択できなかったのでこれも喜ばれた方が多いと思います。価格もそれなりに高く(10万円弱)メリットデメリットがたくさんあるので迷われる方も多いオプションだと思いますので詳しく解説しておきます。

ハイエースのスライドドアは大きく重いので、坂道でドアを開けた時はそのまま支えるのにかなりの力が必要。途中で手を放してしまって「バン!」と勢いよく閉まることも。

子供が居ると手を挟んでしまって指を複雑骨折する事故も多いみたいです。パワースライドドアだとモーターで自動で開閉され、万一途中で止まってもモーターとワイヤーのテンションにより簡単には動かずこういう事故は防げます。

また、パワースライドドアは運転席のスイッチやスマートキーのボタンで遠隔開閉できるので、両手のふさがる荷物や子供を車内に運ぶ時、大雨で素早く車内に乗り込みたい時に事前にリモコンでドアを開けておくなど便利な使い方がたくさんあります。

良いことばっかり書きましたが欠点もたくさんあります。

まずこのオプションを選択すると、スライドドアの小窓付きのガラスから小窓が無くなります。正しくは小窓から頭や手を出している時にパワースライドドアが動作してドアと車体に挟む事故等が起こらないように小窓レスのガラスになります。アウトドア、とりわけ車中泊をする場合は窓が無いと換気ができないため気温や湿気等により快適に社内で過ごせなくなりますので大きなデメリットです。ただし、これは購入した後で窓付きのガラスに交換することで対応可能です。 ※費用は10万円以上かかります、、、

次に、先述した事故は無くなりますが、逆に自動で開閉する際に隙間に指を詰めたりする等の事故リスクが発生します。閉まるときはモノが挟まっている事をセンサーが検知して動作を止めますが、開く際はセンサーが無いために何はさまっていても力のある限りドアを開けようとするみたいで、動作中に車体とスライドの隙間に子供が落ちてそのままスライドドアが開きヒンジに挟まる等の事故が起きているようです。

車中泊やキャンプ等、子供が単独で車を触るようなシチュエーションでは、運転席下のスイッチからパワースライドドアを手動に切り替える事ができるのでOFFにしておいた方が良さそうですね。また、パワースライドドアは自動で扉が閉まるスピードが手動に比べて遅い(かったるい)様なので、そのような場合もTPOでOFFにするのが良さそうです。

三つ目ですが故障のリスクも増えます。モーターで結構な力をかけて動かしているようで、さらにワイヤで引っ張って工藤しているため車の中でも故障率の高い場所です。また、故障した際は部品がユニット交換になるため修理費用が10万円近くなることも多いです。

パワースライドドアは上記のようなメリットデメリットを踏まえた上で選択検討すれば良いと思います。

その他の細かい変更点

4型はその他にもカタログの記載の無い内容の変更点がたくさんあります。代表的なものとしては「ラジオアンテナの右側リアクォーターガラスへの移動」と「乗り心地改善」です。

●ラジオアンテナの位置変更
本モデルでS-GL等のグレードではAピラーのアンテナが無くなりガラスアンテナに変更されています。デザイン上はスッキリして良くなりました。 ※車中泊向けカスタムとして、窓付きのリアクォーターガラスに換装する選択がしにくくなりました(ラジオアンテナが不要であれば関係ない)

●乗り心地改善
乗り心地についてはリアのサスペンション(リーフスプリング)の部品の取り付け方が工夫され特に後席の突き上げ感がマイルドになっているようです。

4型 一部改良 2014年12月~

この時期での改良はガソリン車のグレードのみで、ATが4速から6速になりました。

燃費・騒音共に体感できるほど良くなったみたいですのでガソリン車をお考えの方は改良前のものか改良後のものか確認した方が良いかもしれませんね。

4型 一部改良 2016年6月~

今度は乗用車のグレード(ワゴンGL・グランドキャビン・コミューター)のみの改良で、法改正により義務付けられるVSC/TRCが標準搭載されました。

オーバースピードでカーブに侵入した際等、横滑りを防いだり車体を安定させるものですがどれほどの効果があるのかはわかりませんが、装着が義務化される程ですからリスクが減るのは間違いないでしょう。

4型後期(5型) 一部改良 2017年12月~

一番最近の一部改良です。メーカー区分としては一部改良の様ですが、エンジンが新型のクリーンディーゼルに変更、自動ブレーキ等の安全装備であるSafety Sense Pが搭載されるなど影響が大きな変更になっています。またガソリンに続き本モデルでディーゼルも4速から6速ATに変更になりました。

エンジンは2015年にリリースされた現行プラドにも採用されている2800ccのクリーンディーゼルエンジン(1GD-FTV)に変更され馬力も上がっています。最大トルクこそ変わっていませんがトルクバンドが広がっていますので6速化とも相まって燃費・騒音が改善してそうですね。

エンジンのスペック

モデルチェンジ前モデルチェンジ後
144PS(106kW)/3,400rpm 30.6kgm(300Nm)/1,200-3,200rpm151PS(111kW)/3,600rpm 30.6kgm(300Nm)/1,000-3,400rpm
ハイエースの4型後期に搭載された1GD-FTVエンジン

4型後期で搭載された1GD-FTVエンジン

最大のエンジン出力・トルクはプラドの177ps・45.9kgmから大幅にスペックダウンしていますが、これはハイエースの貨物という車体構造の制約上、リアアクスルのデフが大型のもにできず、その耐久性に考慮しているためだそうです。

Safety Sense Pは、車のフロントに装備する単眼カメラとミリ波レーダーを用いて自動ブレーキ、レーンディパーチャアラート、オートハイビーム、追従型レーダークルーズコントロールを車の機能として提供するものですが、他車のものと違い、レーダークルーズコントロールは設定されなかった様です。これも貨物の特性上チューニングが難しく発表に間に合わなかったからだそうで、ゆくゆく搭載される可能性はあるようですよ。

なお、キャンプ特装車やトヨタモデリスタインターナショナルの純正架装車であるMRTでは、Safety Sense P付きの車体をベースグレードとして選択できないようです。つまり上述の機能はいずれも搭載できません。筆者としてはここが残念、、、、、

2018/10/02追記
筆者が新型ディーゼルの4型後期(5型)納車となりましたのでしばらく乗ってのインプレッション記事を追加しました。

2019/06/12追記
2018年8月にピラーや天井等にブラックカラーを採用した「スーパーGL ダークプライムII」、特別仕様車「スーパーGL 50THアニバーサリー リミテッド」が追加されました。下記に記事にしていますので興味があられましたらご覧ください。

まとめ

さて、今回の記事の内容、楽しんでいただけましたでしょうか。
これまで書いてきた内容をまとめると、、、、

  • ハイエースを購入する時に中古車を選択支に入れる場合、2型以前は不具合が多いため3型以降にする
  • 4型以降は多数のオプション設定が追加されているので、用途を考えて良く吟味する

ということになります。車体もオプションもモデルが新しくなるごとに価格も上がって来ており、オプションは種類が増えているので、お構い無く選んでいると結構な金額になり資金が潤沢に無い場合は迷いどころになると思います。 ※下手すると500万越えなんてことも、、、、、!

うまくグレード・オプション選択をして愛車をゲットしてくださいね!