皆さんこんにちは、らく~だです。

先日まで、ハイエースのモデルチェンジについて解説してきましたが、そもそもハイエースがどんな車なのか知らない方や、乗った事が無い方もお読みになると思います。

そこで、今回は「ハイエースとはなんなのか」を解説し、その魅力を筆者なりにお伝えしてみたいと思います。また、車の広告サイトではありませんので筆者が感じたネガティブな面もしっかり記載します。

それではいってみましょ~

ベースは商用バン

現行のハイエースの種類は多彩で、細かいグレードまで含めると都度カタログを見ないとわからない程のラインナップがありますが、大きく分けると下記の3種類となります。

  • ハイエース バン 貨物 5~9人乗り
    ハイエース スーパーGL ダークプライム
    スーパーGL ダークプライム
  • ハイエース ワゴン 乗用車 10人乗り
    ハイエースワゴン グランドキャビン
    グランドキャビン
  • ハイエース コミューター 小型乗合車 13人乗り
    ハイエースのマイクロバス コミューター
    コミューター

バンは、荷物を乗せるための車でワゴン・コミューターは人をたくさん乗せるための車です。ワゴンもコミューターも人を乗せる車なので、分類的には同じ気もするのですが、コミューターは13人乗りで中型免許が必要な小型バスに分類されるようです。

ん?ワゴンって人を乗せる車だし、貨物じゃあないみたいだけど、ベースは商用バンってどういうこと?? と思われた方おられますよね。

タイトルのゆえんは、車体構造です。これら3種類のモデルすべて、バンの車体をベースに作られています。ワゴンという名前が付いていても、アルファードやセレナ等のミニバンのように、乗車した人が快適に車内で過ごせるように一から設計した車ではありません。

もちろん、本当に丸々バンのままなのかというと、そうではありません。
バンでは荷物を載せるために固くなっているサスペンションが、ワゴンでは柔らかくなっていたり、シートも座り心地を考慮したものが奢られていたりはします。

ただ、ベースがバンなので騒音が大きかったり、サスペンションは柔らかくしてあるともいえど板バネなのでミニバンと比べると快適性で負けているのは間違いないでしょう。これはハイエースワゴンが乗用車は乗用車でも商用利用等、より実用車(例えば野球団が球場までの移動に使う等)向けの車両として企画・製造・販売しているところにあると思います。

ダークプライムのインテリアイメージ
ハイエース ダークプライムのインテリア

ここまでワゴンの話をしましたが、バンでいうと最上級グレード(S-GL)に限っては、内装やシート等が乗用車寄りの仕様になっていてバンとしては豪華・快適と言えます。これはまた機会がありましたら詳細を記事にしたいと思います。

快適じゃないのに、なんでハイエースなの?

バン(貨物)がベースで作られていて、乗り心地も悪く、うるさい。これだけだと「ハイエースなんて、誰が買うの?」「やっぱり仕事の車じゃん!」と聞こえてきそうです。でも、実際にはハイエースは仕事ではなくて自家用でもたくさん売れている車なんです。

その答えは下記2つに集約できます。

・車内の圧倒的な広さ
・アフターマーケット

車内の圧倒的な広さ

これは、実際に車内に入ってみないと実感できないのですが、アルファード等の大型のミニバンでも足元にも及びません。3m以上という長尺の荷物を荷室からはみ出ずに積載できるように作られただけあって無積載の状態ではまさに「小さな部屋」と言えるでしょう。家庭用の布団もそのまま敷けちゃいます。

ハイエースの室内の広さ 荷室幅と荷室高
ハイエースの室内の広さ 荷室長下記がアルファードの室内空間を表記したものですが、フロントガラスから荷室まで含め長さが約3m、上記ハイエースだと前席シート背面から荷室後ろまでで約3mあります。
アルファードの室内長さらに、ハイエースは完全な箱型のためスペース効率も良く実際に両車の室内に入ると数値以上の空間の違いを感じるでしょう。

アフターマーケット

二つ目は、アフターマーケットが非常に広く展開されているという事です。

釣り仕様のハイエースでアウトドアを楽しむ
OGUshowさんのアフターパーツで釣り仕様に改造した車両

他車でもあるエクステリアやインテリア関連のカスタムはもちろん、エンジンチューン関連・足回り・荷室を利用した専用のベッドキット等、出回っているカスタムパーツの範囲の広さや点数は圧倒的で、国産で販売されている全車種の中でもハイエースがトップと言っても良いほどです。

特に広大な車内スペースを活用するためのアフターパーツやカスタムがハイエースの購入動機に大きく貢献しているのではないかと思います。

また、パーツだけではなくカスタム済みの車両販売も見逃せません。車中泊仕様として、ベッドキットやサブバッテリを搭載させたものや、本格的なキャンピング仕様の車両まであります。また、これらはカスタムショップにお願いして完成品購入やカスタムを実施するのではなく、アイデアと技術次第で自分を行う事もできます。アイデアもインターネットを探せば星の数ほど転がっています。

これだけでは魅力を伝えにくいので当サイトのテーマであるアウトドアを軸に、実際のシーンを例で挙げてみます。

シーン別1:宿に縛られず、でも快適に宿泊旅行をしたい

車中泊の一番のメリットは時間に縛られなくて済むこと。車さえあれば就寝できるので宿のチェックイン/チェックアウト時間を気にして「何時までに何処にいないといけない」等の制約から解放されます。旅行先のスーパーで地元の食材を調達して、道の駅に車を止めて食事をし地元の温泉に入ってそのまま車内で寝る、、、つまり宿代もかかりません。時間にもお金にも縛られない旅行ができるんです。

でも、上記の様なメリットがある一方、車の中で寝るということは自宅や宿泊施設に泊まるのとは違い、下記の様なネガティブな問題も出てきます。

・狭い(寝返りできない、しにくい)
・暑い・寒い(道の駅等でエンジン掛けっぱなしマナー違反なのでできるだけ避けたい)
・風呂・洗面が無い(体や顔を洗えない、歯磨きができない)
・トイレが無い

そこでハイエースの登場です。

狭い

狭いことに関してはハイエースにベッドキットを設けるだけで解決。それだけでセミダブル・ダブルサイズ相当の就寝空間を確保できます。さらにベッド下には荷物をたくさん入れられるので寝るときに手荷物に囲まれるといったわずらわしさからも解放されます。

ハイエース MRTの純正ベッドキット装着イメージ
ハイエース MRTの純正ベッドキット

暑い・寒い

暑いに関しては網戸を設ける、換気扇を付ける、標高の高いところで寝る等、他の車両と同様に工夫でカバーをするのが主とはなりますが、アフターマーケットの影響で工夫はしやすいし、ノウハウもたくさん転がっています。

寒いに関してはサブバッテリを積んで、電気毛布やFFヒーターを使えば解決。とくにFFヒーターは一晩1Lぐらいの燃料消費でエンジンを掛けず暖房をかけられる強力な製品です。これらも他車でできるのですが、装備自体にかなりスペースを取るので車内が広くないと荷室スペースを圧迫してしまいます。ハイブリッドカーは大容量のリチウム電池を搭載しているので電気毛布はそのまま使えますね。

FFヒーター本体
FFヒーターの外観。格子になっている部分から暖かい空気が排出される。
FFヒーター内部構造
燃焼は車外で完結するため車内の空気が汚れず一酸化炭素中毒の危険も無い。

風呂・洗面が無い、トイレが無い

温泉・スーパー銭湯が近辺にある場所を選んだり、道の駅の洗面やトイレを利用したり基本的には工夫で対応する事になります。ハイエースをベースにしたキャンピングカー(バンコン)に乗れば、これらをすべて車内で完結することもできます。

シーン別2:遠方旅行に自転車やバイクを持っていって旅行したい

ハイエースはトランポとしても良く購入されます。荷室が広いので自転車やバイクをそのまま荷室に突っ込んで移動できます。車内に自転車やバイクを固定するための器具類もたくさん売っていて、紐を引っかけるアンカーも標準で搭載されていたりします。キャリア類を使えば車外に乗せて車内はベッドを広げて、なんてこともできちゃいます。筆者も実際に自転車やバイクを載せて出かけたりします。 ※トランポはTrans Porterの略で物を運ぶ者という意味

ハイエースのヒッチキャリアに自転車を積む
筆者のハイエース。ヒッチキャリアに自転車を積む。
ハイエースのヒッチキャリアにバイクを積む
こちらはヒッチキャリアにバイク。少々無理があるが、、、今のところ問題なし。

シーン別3:俺は釣りキチだ!毎回道具を車内に積むのがしんどい、、、

荷室が広いので釣り竿等の長尺物もたくさんのせられますし、釣り竿専用の「ロッドホルダー」なんてものも売ってます。持っている竿を仕掛けをセットしたまま常時車に乗せっておき思い立ったらすぐに釣り開始!なんて感じです。無論、釣り竿以外の道具もいっぱい乗れますし、ベッドキットを付けておけば仕事帰りに釣り場に向かってひと眠りして早朝から釣りなんていう釣りライフを過ごせます。

ハイエースの荷室用ロッドフォルダ
釣り好きには夢の様だと思う、、、、

シーン別4:大雨の中のキャンプ。自分と子供は楽しいけれども嫁が、、、

雨もキャンプの醍醐味だとは思いますが、キャンプが苦手な人が居ると、その非日常に耐えられないことも。そういった場合は車内で過ごせば良いんです。広い室内にテーブルにテレビに冷蔵庫、、、、あとは食べ物さえあれば何も怖いものなし!!

メカとしての魅力

筆者は機械モノ好きですので、車を選択する上でここも外せません。車の機械としてのハイエースの魅力とはどのようなものなのでしょうか。この項目については筆者個人の趣向によるものとなりますがご了承ください。

・商用車であること
・頑丈さ
・スタイル
・リセールバリュー

それではそれぞれ説明してみます。

商用車であること

子供ってみんな、重機とか建機とか大好きだったりするのですが、自分もそんなクチです。必要な機能を突き詰めた仕事の道具としての機能美と潔さ、無骨さがなんとも言えずそそられるのは自分だけではないと思います。

頑丈さ

これも商用車だからなんですが、仕事で重い荷物を積んだり、荒く扱う事を想定されて作られています。だから乗用車より頑丈にできています。これは、メーカーも明言していてドアヒンジの耐久性等、「ハイエース品質」なる車内の品質基準があるようです。

エンジンも余裕を持たせた出力にするなどの工夫により耐久性重視となっています。2017年11月のモデルチェンジで搭載されたプラドと同型のクリーンディーゼル(1GD-FTV型)は100万km以上の走行耐久性があるそうです。エンジンが100万km持ったとしても、その他のところにガタが来ると思いますが、、、、

頑丈さも車としての性能ですよね!

4型後期(5型)で採用された新型ディーゼルエンジンの加速や燃費、静穏性、乗り心地などについては下記別記事で記載していますのでご参考ください。

スタイル

商用車っていかにもな~って思うようなスタイルの車種が多いんですが、ハイエースはスペースを追及した箱型の車体をうまくカッコ良くまとめていると思います。

今見ても、14年前の設計の車とは思えませんね。

筆者はドレスアップをするのはあまり好きではないのでアレですが、エクステリア・インテリア共に数えきれないぐらいアフターパーツが売られており、好きな方であればすごく楽しめそうです。

リセールバリュー

この車は中古車の値段がなかなか下りません。10年落ち、過走行の車でもビックリするぐらいの値段が付いたりします。値段が下がらない事で有名なランドクルーザーやプラドと同レベルと言っていいでしょう。

つまり、新車で買っても次乗り換える時に高く売れるため、乗り換え費用を節約できるということです。ハイエース、バンとは思えないぐらい高額なのですが、この部分を考えると高いわけではなさそうです。

ただし、リセールバリュー故に盗難が多く、公共の駐車場に置く場合は車両保険やセキュリティシステム等の対策が必須になります。

ハイエースの可能性は無限大!

ハイエースがどんな車なのか理解していただけましたでしょうか?

モノを運ぶ貨物として、アウトドアやホビーを楽しむ車として、本格的なキャンピングカーとして、、、その可能性は無限大と言えるでしょう。ちなみに筆者はキャンプ・車中伯・トランポに加え、無線機を取り付けて無線の移動局としての利用もしています。

唯一の欠点は乗用車としての乗り心地の水準が低いこと。(うるさい、揺れる、インテリアが安っぽい)その欠点さえ目を瞑れれば他の車に買い換えることができなくなる「ハイエース沼」にはまってしまいますよ、、、、

この記事を見て興味が出られた方は、グレードやオプション等、実際に購入を検討する際に迷うポイントを解説した記事を書いていますので是非ご参考になさってください。

如何にハイエースを安く手に入れるか、値引き交渉や高額下取り、ローンの組み方等もこちらで紹介しています。

とてもじゃないけど新車は、、、そんな方は中古車の選び方を解説したこちらの記事をおススメします。

 

それではまたまた~。

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