皆さんこんにちは、らく~だです。

今回のネタは単眼鏡レビュー第二弾、Leicaの「Monovid 8×20」です。
「単眼鏡って?」「なんで釣りとかキャンプに関係あるん?」と思った方は下記過去記事も参考になさってみてください。

釣り、キャンプ、旅行、山登り、、、アウトドアアクティビティの感動を強化する双眼鏡のススメ② 単眼鏡編

ポケット双眼鏡は本当にポケットサイズか

今回紹介するライカのMonovidはポケットサイズの単眼鏡です。サイズは全長97.9mmx径35.5㎜(フォーカスリング部)、重量112g。直径35.5㎜と聞くと大きく見える印象ですが、プクッと膨らんだフォーカスリングの部分のサイズで、他は直径30㎜です。今回、この単眼鏡を買ったのでレビューしているのですが、購入理由はこのサイズに尽きます。

筆者は普段使いにポケット双眼鏡(「Swarovski CL Pocket 8×25」や「Nikon HG-L 8×20」)を仕事やプライベート問わず、カバンに入れて持ち運んでいましたが、実際には出番がほぼありませんでした。

何故か?

それはポケット双眼鏡と言いながらもポケットで持ち運ぶには大きく重いからだと思います。CL Pocketにしろ、HG-Lにしろ、確かにジーパンのポケットにも収まるんですが、

  • ポケットにはスマホや財布・タバコ・ライターなどがすでに居座っており、そのサイズのものを入れるスペースは無い
  • もし、上記の様な荷物を追い出して入れたとしても大きくゴツゴツしていて、非常に邪魔
  • 胸ポケットに入れたら、重さでポケットが垂れたり、ポケットの生地が伸びる

のような理由により全くポケットは使いません。せいぜい、カバンに入れる時に通常サイズの双眼鏡より軽くて省スペースになるといったところ。(これはこれで非常に有用ですが)

「あの看板読めないなぁ」とか「あそこ人が集まっているけどなんだろう?」とか、停車中の車窓から見える煌びやかに紅葉した山肌に山の様子をクローズアップしたくなったり、、、日常的に覗いてみたくなるシーンは頻繁にあるんですが、

  • すぐに仕舞わないといけないから出すのが邪魔くさい(仕事カバンから出して、収納ポーチから出して、首から下げて、眼幅調整して、片付けもしかり、、、)
  • 今この場(電車の席や街中)で大げさに双眼鏡を出すと「何あの人?」と不審な目で見られる

というような理由で結局カバンの中から出てくる事がないんですね。そうなると本末転倒、わざわざカバンに錘を入れて歩いているようなもんです。

少し前に同じ様な収納スペースの理由で釣り用に使っていた双眼鏡を単眼鏡に入れ替えたのですが、それをきっかけにいつも持ち歩いている双眼鏡も単眼鏡に置き換えればどうなるかと考え出し、気付いた時にはMonovidが自分の手元に届いていました、、、、

本当にポケットサイズのMonovid

そう、Monovidは長さ10㎝弱、幅3㎝~3.5㎝の円筒形で完全にポケットサイズです。なので、ストレス無くポケットに入れて持ち運びができ、また何処で出しても目立ちません。手で握ると手の中にスッポリ収まりそうな、そんなサイズ感。

抜きん出た光学性能

そして、だからと言ってハイエンド光学製品に慣れたマニアを裏切る様な妥協もありません。光学性能は同クラスの単眼鏡では圧倒的、さすがにより口径の大きいハイエンド機種と比較すると頼りない部分はありますがこの製品にはそれに余りある携帯性があります。

本体の仕上げ(工作精度・剛性感・高級感など)も素晴らしく、この辺りは同クラスの単眼鏡としては圧倒的なコストの高さにも繋がっていそうです。

開封レビュー

てなわけで開封レビューをしていきます。

Leica Monovid 8x20 外箱
ライカの製品を購入するとだいたいこの様な高級感のあるシンプルなシルバーのボックスに収納されています。
Leica Monovid 8x20 開封①
ボックスを開けたところ。ライカの製品は包装にかなりのコストをかけていると思います。できればそこを削って、、、と言いたいところですがこれもライカの製品の魅力の一つになっていると思います。Appleのパッケージがそうであるように。
Leica Monovid 8x20 開封②
マニュアル類もクオリティの高い印刷のものです。
Leica Monovid 8x20 開封③
本体と収納ケース。
Leica Monovid 8x20 本体②
本体はクラシカルな印象でしょうか?フォーカスリングのデザインがプックリしててちょっとかわいいですね。
Leica Monovid 8x20 接眼部
少し写真がボケていてすみません、、、。接眼レンズは非球面レンズと思われ、光の反射具合が美しいというかなんというか。
Leica Monovid 8x20 アイカップ
アイカップはひねるのではなくて、↑に少し力を入れて引っ張り出す構造。慣れないのと少し硬いのでひねって出す方が良さそうですが小型化のためにそういう構造になっているのかも。
Leica Monovid 8x20 収納ケース②
純正でかなり高級感のある革のケースが付いています。これは価格が高い一つの理由な気がします。ただ、本体に比べてかなり大きくなるので自分は使わないかな。
Leica Monovid 8x20 収納ケース①
ケースはフタを開けると取り出しやすいように単眼鏡が上にせり出してくるギミックが、、、。ケースのフタにはクローズアップレンズの収納部があります。
Leica Monovid 8x20 クローズアップレンズ①
クローズアップレンズは本体の対物レンズ側に装着します。
Leica Monovid 8x20 クローズアップレンズ②
クローズアップレンズを装着したところ。
Leica Monovid 8x20 EDC
EDCポーチに収納してみました。

実際に使用してみて

解像感と発色は文句無しに同クラス最高だと思います。ALTES Monocular、Nikon HG 5×15/7×15と似たようなクラスでできる限りグレードの高いものを覗き比べしましたが、Monovidが単独で抜きん出ているような印象。32㎜の「Recce Pro HD」や42㎜の「DBA VHD+」と比較してしまうと、さすがに物理的な制約がありますので明るさは肉眼とほぼ同じか僅かに明るく見える程度、解像度ではこれらの機種に比べると一歩劣りますが、発色と中心部から周辺部にかけての色収差はMonovidが勝っています。

この物理的な制約についてですが、レンズ口径の違いによる解像度についてわかりやすく説明されている記事がありましたのでこちらをご覧ください。

https://www.sunsunfine.com/entry/doze-limit

実視界、見かけ視界ともに狭めで像の縮尺としては他に比べ小さく見えるのですが、それでも他と変わらず、いや他よりもよりシャープに詳細な部分まで描写しているように見えるケースもあります。

操作感としては、ピントリングがかなり重く片手では操作が厳しいです。動作自体はスムーズ(一定のトルクでスムーズに回転する)ですが単眼鏡の構造上、防水のためにOリングで機密性を確保しているためにどうしてもこの抵抗が重さになってしまうのではないかと思っています。個人的にはALTES Monocularぐらい適度な柔らかさを持たせた方が好みですが、もちろんこれは非防水です。

お値段もお値段なので、もちろんレビューに対する敷居も高くなるのですが、総合的にはその敷居をきっちり跨げる満足度をもたらす製品に仕上がっていると言えると思います。

筆者はHazard4のMil Kohalaというケースに入れ、ズボンのベルトホールに掛けたり、カバンに下げてEDCしています。

Hazard4 Mil Koala in Monovid 8x32①
Mil Koalaに収納してベルトに装着したところ。
Hazard4 Mil Koala in Monovid 8x32②
バックパックに下げておいても邪魔にならないサイズです。

キーホルダーサイズの双眼鏡、と考えれば凄くないですか?

それではまたまた~