皆さんこんにちは、らく~だです。

今回は久々に購入したアウトドアギア、BTRスツールの紹介です。

登山をされている方、バックパックでのソロキャンプをされている方、また釣りをされている方にご質問。椅子は持っていかれますか?

筆者も少し昔はヘリノックスのチェアを利用していたのですが、理由があって最近は持っていっていませんでした。理由は「嵩張る」「展開収納が邪魔くさい」からなのですが、そんな理由を一蹴してくれるギアが本日紹介するBTRスツールです。

筆者と同じ理由で椅子を持ち運ぶことが無かった方はきっと記事を読み終わる頃には「持っていきたい!」となってるのではと思います!!

それではいってみましょ~

BTRスツールって?

今回紹介する「BTRスツール」は携帯型の椅子。メーカーはHILLSOUND(ヒルサウンド)。カナダのアウトドアギアメーカーでアイゼンやゲートルなどの登山用品を主に扱い、「野外パフォーマンス向上」を唄う質実剛健なメーカーです。

 

BTRスツールはBetter Than Rock(岩の上に座るよりも良い)をコンセプトに開発した製品で登山などのアウトドアアクティビティで腰を下ろす用途で収納サイズ、重量、簡便性など、携帯性を極限まで高めている椅子です。

それでは細かい特徴を見ていきましょう。

そもそもスツールとは?

製品の特長をお話する前に、「スツール」の特長をお伝えしておいた方がよいと思います。商品名の一部にもなっているこの「スツール」なのですが、これは背もたれの無い椅子のことを差します。椅子というよりかは腰掛けといった方がしっくりくるでしょうか。

この手の椅子ですが、背もたれが無いことによって背中が預けられないデメリットが先行してしまいますがそれに勝るメリットがたくさんあります。

まずは嵩張らないこと。背もたれが無い分、省スペースで済みます。アウトドアチェアを使用してて良くあるのが、背もたれに服やモノを引っ掛けてしまい椅子が倒れてしまうこと。このようなトラブルももちろん減ります。

あと、折り畳みタイプの場合も背もたれ部分が無くなることにより収納構造が単純になり折り畳んだ際のサイズやトラブルも減ります。

次に、座りながら動きやすいということ。背もたれや肘置きがある椅子は本を読んでいる時など、じっとているのは楽ですが椅子の後ろのものを取りたい場合はいったん腰を上げて椅子から離れるか、椅子を持ち上げて方向転換する動作が必要になります。この点、スツールはお尻を浮かすか、荷重を抜いてそのままクルリと回転するだけで大丈夫。

つまり、スツールはよりアクティブな作業などの用途に向いているということになります。

キャンプでは設営や調理をする際はアクティブに動くと思いますが、それらが落ち着く動かずゆっくり自然の中のひと時を楽しんだりする。だからチェアが向いているんです。

逆に登山はどうでしょうか?椅子を使うシーンといえば道中の短時間の休憩、食事、山頂で景色を楽しむ程度かと思います。いずれも、長くて30分程度、短ければ数分だけ使うというシーンも考えられますが、重くて嵩張るキャンプ用の椅子を持ち運びますか?

ブッシュクラフトはどうでしょうか?自然に身を置くという意味ではキャンプと一緒ですが、枝でポールを作成したり、薪を現地調達したり結構動きまわります。また、オートキャンプ場などよりも、より自然に近い場所が舞台になることが多いので、車が入れない=荷物をできる限り少なるする必要が出てきます。ブッシュクラフトの動画を見てるとバックアップを担いでいるシーンが多いのはそういうことです。

最後に釣りはどうでしょうか?これに限って釣りの種類によりますね、、、。餌を投げて放っておく「餌釣り」に関しては待ち時間が非常に長いので背もたれがありどっしり構えられる椅子の方がより楽にアクティビティを楽しむことができます。

ただ、筆者がハマっているルアー釣りの場合、釣っている間は遠投して、回収してをずっと繰り替えしているのでゆっくりしている暇はありません。合間合間の休憩で腰掛ける程度なので嵩張る椅子を持って行ってもほとんど出番が無く無駄感がすごい、、、。
(釣り場が良ければ椅子に座ったままルアーを投げることもありますがこの場合もスツールの方がやりやすいです)

BTRスツールの特長

スツールのメリットは分かっていただけたかと思いますが、それではBTRスツールは何が凄い(良い)のでしょうか。下記スペック表を基にズバリ書いていきますね。

BTRスツール14 BTRスツール17
使用サイズ 30.5×28×36.5cm 33.5×33×45cm
収納サイズ 7.6×7.6×29cm 7.6×7.6×34cm
重量 346g 399g

小さい

スツール自体、構造上嵩張らないことを上記で説明しましたがBTRスツールは折り畳みスツールの中でも収納時のサイズがダントツに小さいです。そのサイズたるや、500mlのペットボトルを少し長くした程度(14インチの方で)。

BTRスツール_18
上からペットボトル、BTRスツール14、BTRスツール17。最初は14のみ購入したのですが、思っていたよりも素晴らしい製品で用途で分けようと17も購入していまいました、、、。

実際にはペットボトルよりスリムなところが多いので手に取ると「こんなに小さいのか!!」となります。

軽い

これも、従来のコンパクトチェアや同じカテゴリの製品と比べてもダントツなスペック。BTRスツール14に至ってはペットボトルにジュースが入った状態よりも150gも軽い346g!荷物を少しでも軽くしたい登山ではそのメリットは顕著です。

座り心地が良い

そしてなによりも、この椅子を強力たらしめているのが、収納時のサイズや重さを抑えておきながら、座った際の快適性をバランスさせているところ。特に適度な座面が確保されていて、腰掛けたり上げたりする際に体に負担がかかりません。同程度に収納時のコンパクト差を確保しているスツールは他にもあるのですが、だいたい座面が極端に低く座る際に「よっこいしょ」となります。小さかろう悪かろうなんです。

製品詳細レビュー

ここからは実際にスツールの詳細をレビューしていきます。

収納状態から設営まで

収納している状態は下記の様な感じ。
BTRスツール17は14よりも2割程度長い感覚。

BTRスツール_11
見にくいですが、収納状態では座面のファブリックにフック付きの紐が付いていて、傘のようにくるりと巻いて留めておくようになっています。

BTRスツール_4
脚はこのような形状になっており展開した際にペタっと地面に面が当たるような形状。

BTRスツール_3
設営の際はまず、椅子た閉じた状態で脚を引っ張り出します。
カチッと音がしてクリック感のあるところまで延ばし切ります。

BTRスツール_6

このように脚3本とも伸ばしたら、、、

BTRスツール_7
そのまま脚を広げて設営完了。
伸ばした脚は広げた時点で自動的にロックされ縮まなくなります。この機構が良く考えられていて素晴らしい。実は筆者は同様の他製品も持っているのですが脚を収納する際に押しにくいボタンを押しながら縮める必要がありいつも手間取ります。

BTRスツール_8
座面のファブリックですが、ナイロンの細かいメッシュになっており、座り心地は上々、夏も座面で蒸れることはなさそうです。メーカータグがオサレ。

BTRスツール_9

BTRスツール14とBTRスツール17の比較

この製品、上記でも記載の通り14(インチ)と17(インチ)の2種類がラインナップされており筆者はどちらも購入しましたので比較も詳細にお伝えしたいと思います。

再度先ほどのスペック表も掲載します。

BTRスツール14 BTRスツール17
使用サイズ 30.5×28×36.5cm 33.5×33×45cm
収納サイズ 7.6×7.6×29cm 7.6×7.6×34cm
重量 346g 399g

収納サイズについてはさきほどの写真通り。
17インチが5㎝程度長いです。梱包状態も5㎝程度長いだけ。

BTRスツール_10
収納時の外径も14と17では差異はありません。

BTRスツール_13
大きな差異の一つは座面の大きさ。収納サイズ以上に面積差があります。

実際に座ってみてもやはり座面の大きな17の方が包まれ感があって快適。17にくらべると14は多少せせこましい印象でしょうか。それでも全然快適ですが。あと、それの裏返しだと思われますが、椅子の安定感は14の方があります。おそらく17の方が座面が高く、広いのに脚のパイプ径は14と17に差異が無いため、14の方がより剛性の余裕が出ているためかと思います。

BTRスツール_12
座面の高さは10㎝弱の差異。これは絶対的にどちらが良いというものではなく、用途により選択が変わりそうです。

「座る」のみなら小柄な女性は14、標準以上の体格の男性は17でしょうか。
釣りなら座ったままでのキャストやルアー交換を踏まえて17、ロースタイルのキャンプや地面に直接モノを置いて扱うブッシュクラフトなら14の方が良いでしょう。

BTRスツール_19

ウォークスツールと比較してみる

先ほども少し触れたのですが、筆者は同じような携帯型のスツールを過去から持っていたのでそれと比較してみたいと思います。製品名は「ウォークスツール コンフォート45」。BTRスツールと違い息の長い製品なので、現段階では携帯型スツールの業界ではこちらの方が有名だと思います。

BTRスツールに加えてウォークスツールを並べた写真がこちら。ウォークスツールの方が脚が太くてよりマッスルなのが分かっていただけると思いますがこちらは725gと、BTRスツール2台分ぐらいの重量があります。

BTRスツール_17
収納状態で並べても明らかにウォークスツールの方がごつくて嵩張ります。

BTRスツール_16
耐荷重もBTRスツールが110㎏のところ、ウォークスツールは200㎏と桁違い。座った時の安定感と頑丈さについてはウォークスツールの方が数段上ですね。触った感じからもウォークスツールは一生ものとさえも感じます。

重量やサイズがそこまで気にならないのであれば、ウォークスツールは信頼性抜群の良い椅子になると思います。収納サイズもBTRスツールには及ばないものの一般的なアウトドアチェアとはくらべものにならないほどコンパクトです。

筆者の場合、このサイズが決定的なポイントになりました。釣りの収納(タックルバッカン)にギリギリ入らなかったんです。無理やり詰め込みましたが出すのが大変で携行を諦めたことが、BTRスツール購入のきっかけになりました。

まとめ

それではこの辺でまとめたいと思います。

BTRスツールは「従来椅子を持ち運ぶ気にならなかったアウトドアシーンで、椅子の利用が選択しになり得る超コンパクトなチェア」です。

筆者は購入して早速釣りに携行してみましたが、釣り具入れにそのままポイと放り込んで、サッと出し、サッと仕舞えるフットワークに大満足。釣り以外にも常に車やカバンに入れておいていろいろなシーンで活躍すると思います。

旅行などに持っていけば旅先の休憩にも大活躍するかもしれませんよ。

このサイズなら、常にカバンに入れておいても気にならないレベル。アウトドアアクティビティの他、普段の外出でも座りどころに困った覚えのある方は一度カバンに携行してみては如何でしょうか。

 

それではまたまた~。